【WEST】 サイドワインダーズvsブルザイズ東京 試合レポート
’16.10.02
得点機を確実に手に入れたブルザイズ東京がXリーグ昇格初勝利
第4節から始まる東西のディビジョンを越えたNFA式リーグ戦。
西日本会場で最初のゲームはBATTLE9のサバイバルマッチ。ここまでともに勝ち星に恵まれないWESTのサイドワインダーズと、CENTRALのブルザイズ東京が対戦した。
サイドワインダーズ・森下監督とブルザイズ東京・大社監督。いずれも京都大OB監督と云うことで、互いに選手交流もあるという両チームだが、Xリーグ公式戦では初顔合わせとなる。
「気持ちは京大対決」(森下監督)というライバル心も見え隠れし、序盤は互いの手の内を探りつつ、パントの応酬が続く。
ようやく試合が動いたのは1Qの終わり頃。
自陣8ヤードからの攻撃、サイドワインダーズQB#11前田が投じたパスを、ブルザイズ東京DB#6渡会がインターセプト。ブルザイズ東京が敵陣14ヤードからとチャンスを得る。
ここで、ブルザイズ東京の先発QB#13桐原からWR#7鈴木へTDパスが一発ヒット。TFPのキックはスナップが乱れ失敗するが、ブルザイズ東京が6点を先制する。
これで目が覚めたのか、サイドワインダーズも反撃。
次の攻撃で、自陣20ヤード付近から相手のプレッシャーをかわしたQB前田がWR#7木村へロングパス一閃。80ヤードのTDパスを決める。
TFPのキックは一度ブロックされるものの、相手の反則で蹴り直しとなり2回目は成功。7-6と逆転に成功する。
しかし、続いてのブルザイズ東京の攻撃。
今度はQB#13桐原がWR#木村へ。自陣29ヤードから71ヤードのTDを通してブルザイズ東京が再逆転。TFPもQB桐原からWR木村へのパスで2点獲得。ブルザイズ東京が14-7とリードを奪う。
サイドワインダーズも負けていない。自陣39ヤードからRB#1大丸のラン、QB前田からTE#85橋本へのパスで連続ダウン更新。ゴール前11ヤードと敵陣深く攻め込む。
ここもQB前田からWR木村へのパスが決まってTD。14-14の同点で前半を折り返す。
後半、最初の攻撃シリーズ。サイドワインダーズがじっくりとドライブ開始。
自陣20ヤードからWR#24井上へのパス、RB#34平山のランなどで敵陣へと侵入。ここからもWR木村へのパス、RB大丸のランなどが進み、ゴール前9ヤードと陣地を進める。
だがここでQB前田がファンブル。これをブルザイズDL#93長島が奪ってそのまま独走。91ヤードのファンブルリターンTDとなり、TFPのキックは失敗するが20-14とブルザイズ東京が再び主導権を握る。
このまま終わるわけにはいかないサイドワインダーズ。3Q終盤にQB前田からWR#24井上へロングパスが決まって敵陣35ヤードへ。ここはパントに終わるが、パントを上手くコントロールし、相手をゴール前2ヤードに押しこんで次の攻撃に備える。
自陣2ヤードから、ラン、パスとも不発に終わるブルザイズ東京。しかし「決定的に良かった。あれが効いた」(大社監督)と、3rdダウン11からクイックパント。相手を自陣40ヤード付近まで押し戻した。
思わぬ展開に焦りがあったのか、サイドワインダーズは次の攻撃で、QB前田の投じたパスを、ブルザイズ東京DB#29北村にインターセプトされてしまう。
今度はブルザイズ東京がQB桐原のランを軸に、じっくりとドライブ開始。TDには至らなかったものの、K#82中村の39ヤードFG成功へと繋げて、23-14とリードを広げる。
その後は、キャッチアップを狙うサイドワインダーズQB前田のパスを2度のインターセプトに仕留めるなど、ブルザイズ東京のディフェンス陣が締めくくって、試合終了。
東西の下位チーム同士が、秋本番に初顔合わせとなるBATTLE9の攻防は、CENTRALディビジョンのブルザイズ東京が勝利を納めた。
3年ぶりのXリーグ復帰初勝利に「Xリーグでの勝利は本当に久しぶり」と、嬉しい大社監督。「どちらに転んでもおかしくない状況で、ディフェンス陣が良く踏ん張ってくれた」と、勝利を引き寄せた守備陣を称える。「あと2つ勝って良い結果を残したい」と、チームに弾みをつけた。
「実力が拮抗している中で、ミスをしたら負けと云うこと」と、サイドワインダーズの森下監督。勝機はいくらでもあっただけに悔しい内容となった。「あとはもう一度、同じ相手との対戦。課題を修整して臨みたい」と、立て直しを図る。